毎月なんとなく支払っているスマートフォンと自宅のインターネット料金。請求書を見て、「高いな…」と感じつつも、手続きが面倒で後回しにしていませんか？もし、あなたの家族の通信費が月々15,000円を超えているなら、それは払いすぎかもしれません。
通信費は、一度見直せば節約効果がずっと続く、家計改善における最強の固定費です。
この記事では、家計管理のプロが、忙しい共働き・子育て世帯でも、簡単かつ効果的に通信費を削減するための具体的な方法を、2025年7月時点の最新情報に基づいて徹底解説します。年間10万円以上の節約も夢ではありません。賢く見直して、浮いたお金を家族の楽しみや将来の安心のために使いましょう。
まずは現状把握から。我が家の通信費、払いすぎていませんか？
節約の第一歩は、自分たちが「何に」「いくら」払っているのかを正確に把握することです。まずは、直近の請求明細を確認し、以下の項目を書き出してみましょう。
- 【スマホ代】:
- 契約者（父・母・子など）
- 携帯キャリア名
- 月額料金
- 【光回線代】:
- 契約サービス名
- 月額料金
- 【オプションサービス】:
- 留守番電話サービス（月額330円程度）
- 端末保証サービス（月額550円～1,300円程度）
- セキュリティパックなど
総務省の調査によると、携帯電話通信料の世帯支出は増加傾向にあります。しかし、適切なプランに見直すことで、4人家族でも通信費合計を月額10,000円以下に抑えることは十分に可能です。書き出したリストを見て、使っていない不要なオプションサービスがあれば、まずはそれを解約するだけでも、年間数千円の節約になります。
【スマホ代編】格安SIM乗り換えで、一人月々5,000円以上の節約へ
通信費の中で最も大きな削減効果が期待できるのが、スマホの「格安SIM」への乗り換えです。
なぜ格安SIMは安いのか？
格安SIM事業者は、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアの通信回線の一部を借りてサービスを提供しています。自社で大規模な基地局を持つ必要がなく、店舗もオンライン中心にすることで、高品質な通信を低価格で提供できるのです。
2025年最新！おすすめ格安プラン徹底比較
数ある格安プランの中から、ライフスタイル別におすすめの4大ブランドを比較しました。
| ブランド名 | 月額料金（目安） | データ容量 | 特徴 | こんな家族におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| ahamo (ドコモ) | 2,970円 | 20GB | ドコモの高品質回線。5分以内かけ放題が無料。海外でもそのまま使える（20GBまで）。 | 品質を重視し、短い電話をよくかける家族。海外旅行・出張が多いパパ・ママに。 |
| povo2.0 (au) | 0円～ | 0GB～（トッピング式） | au回線。基本料0円で、必要な時に必要な分だけデータを「トッピング」購入する斬新なスタイル。 | 毎月のデータ使用量にムラがある家族。Wi-Fi環境が中心で、外出時だけデータを使いたい人に。 |
| LINEMO (ソフトバンク) | 990円 / 2,728円 | 3GB / 20GB | ソフトバンク回線。LINEのトーク・通話のデータ消費がゼロ（LINEギガフリー）。 | 家族間の連絡をLINEで頻繁に行う家族。データはあまり使わない子どもやシニア世代にも。 |
| 楽天モバイル | 1,078円～3,278円 | ～3GB/～20GB/無制限 | 独自回線＋au。使ったデータ量で料金が決まる段階制プラン。専用アプリで国内通話が無料。 | データ量を気にせず動画やゲームを楽しみたい家族。長電話をする機会が多い人に。 |
乗り換えは簡単！「MNPワンストップ」方式
「乗り換えは手続きが面倒…」というイメージは、もはや過去のものです。現在は、移転元の会社でのMNP予約番号の取得が不要な「MNPワンストップ」方式が主流になり、多くの手続きがオンライン上で完結します。
【光回線編】スマホとの「セット割」でトータルコストを削減
自宅のインターネット回線は、単体で選ぶのではなく、家族が使うスマホとセットで考えるのが節約の常識です。これを「セット割」と呼びます。
セット割の仕組み
特定のスマホキャリアと光回線をセットで契約することで、家族全員のスマホ料金が毎月1人あたり最大1,100円程度、永続的に割引される制度です。4人家族なら、月々4,400円、年間52,800円もの割引になります。
【代表的なセット割の組み合わせ】
- ドコモユーザーなら → ドコモ光
- auユーザーなら → auひかり、ビッグローブ光、So-net光など提携プロバイダ多数
- ソフトバンクユーザーなら → SoftBank光
- 楽天モバイルユーザーなら → 楽天ひかり（楽天ひかりの月額料金が1年間無料になるキャンペーンも※要確認）
現在使っている光回線がスマホのキャリアと合っていない場合は、高額キャッシュバックや工事費無料などのキャンペーンを利用して、光回線ごと乗り換えるのが最もお得です。
【家族編】全員で乗り換えて節約効果を最大化する
通信費の節約は、個人ではなく家族単位で取り組むことで効果が最大化します。
- タイミングを合わせて全員で乗り換える: セット割や家族割を最大限に活用するため、家族会議を開いてキャリアを統一し、タイミングを合わせて乗り換えを検討しましょう。
- 子どものスマホデビューは賢く: これからスマホを持つお子さんには、月額990円から使えるLINEMOのミニプランや、使った分だけの支払いで済むpovo2.0などが最適です。親のスマホのテザリングを活用する方法もあります。フィルタリングサービスの設定も忘れずに行いましょう。
まとめ：通信費の見直しは、家計と未来を豊かにする第一歩
通信費は、一度の手間をかけるだけで、その後ずっと大きな節約効果を生み出し続ける、非常に費用対効果の高い固定費です。
今回ご紹介した方法で、例えば家族4人で通信費を月額20,000円から8,000円に削減できれば、その差額は月12,000円、年間では144,000円にもなります。
その浮いたお金で、年に一度の家族旅行を豪華にしたり、子どもの教育資金や自分たちの老後資金として貯蓄・投資に回したりすることで、あなたの家族の生活はより豊かになるはずです。ぜひ、この機会に家族で作戦会議を開き、通信費の見直しに取り組んでみてください。
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